詩歌

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試練の中での慰め―望みの主

520 (英708)

1
あまくしんせんな あさつゆのように,
主はあぶらそそぎ, みこえささやく;
立て,試れん過ぎて, あらし去るまで,
立て,主のえい光と 御くに勝つため。


(復)
のぞみの主のあまきこえ!
御まえにわれはたのし!


2
こころみを受けて, れいよわるとき,
たとえわがのぞみ 消え去るときも,
ながいのち,ちから, われを捕らえや,
ながえい光のとみ, われにあたえや。


3
夜明けのひかりは, くらきをはらい,
いやしのつばさは, わが夜をひるに;
おお,主,なぐさめの主, うみしこころに,
しゅくふくとのぞみ, とわにあたえや。




試練の中での慰め―主の中での喜び

521 (英717)

1
おお,主のなかでよろこぼう, こころみがあるとも,
かんなんがなみのごとくー われにおそいかかるも。


(復)
いつもよろこび,よろこべ, ためいきつかず,うたおう,
死ぬよりは生きていよう, いつもよろこぼう!


2
おお,主のなかでよろこぼう, くらやみおそうとも,
あく魔はわれらのさん美を おそれるゆえにうたおう。


3
おお,主のなかでよろこぼう, やまいでよわるとも,
主をよろこぶことはわれの ちからであるがゆえに。


4
おお,主のなかでよろこぼう, 地上のまく屋を脱ぎ,
間もなく主に引き上げられ, もはやなげきなくなる。




試練の中での慰め―苦難の中での享受

522 (英726)

1
ながくくるしんだあと, われはあますところなく,
御手にゆだねた;
主の手,なみだをぬぐい,  かなしみを取り去り,
かがやき満ちる。


2
さようなら!世のたのしみ, 何というむなしい娯らく,
もうきょう味はない。
真のよろこびは十字架,  世のたのしみは虚偽,
主,そのように見る。


3
十字架は真のしゅくふく, そのくるしみまたあまく,
そんしつはえき!
わがおもい,感じょう,意志,  すべてきよめられて,
よろこび満ちる。


4
自己愛,何のえきもなし, 真じつのあいにはたかい
もくてきがある;
自己捨てるは愛の表現,  苦難は愛のよろこび,
この愛たのしむ。


5
主よ,聖なる火で燃やし, 主とおなじ選たくするよう,
われ,はいとなせ!
十字架負い,主にしたがい,  なが愛ゆえ賛美すは,
最高の分けまえ。




試練の中での慰め―苦難の中での享受

523 (英722)

1
十字架はおもくとも, 主のめぐみ越えず;
おそろしいあらしも, 御かお,おおわず。


(復)
めぐみ,苦難にまさる, 試練,御かお,おおわず;
こころかん喜す, 主ともにあれば, てきに打ち勝つ。


2
わがみちのいばらは, 主のいばら越えず;
苦杯もゲッセマネには とおくおよばず。


3
危険で苦難のみちに, ひかり,さらに増す;
ひとの荷負うときも, 荷はかるくなる。


4
御かおのまえで生き, 御むねにしたがう;
どのような試れんも, しゅくふくの化身。




試練の中での慰め―苦難の中での享受

524 (英724詩)

1
われ,かごのなかのとり, おおぞらを飛べない;
ここへと置かれた主に, われは絶えずうたう;
われ拘そく享受す, かみも享受しませ。


2
監禁され,なにもできず, しずかにうたうのみ;
わがほめたたえるうた, かみは聞き入りたもう;
かみは拘そくして, 賛美聞くをこのむ。


3
かみは聞くみみを持ち, 祝ふくのこころあり;
わがつたないしらべも, 主はかろんじられない;
引くあいのこころ, なれは知るゆえに。


4
われはかごに入れられ, 自ゆうに飛べないが,
こころ,れいはなお自由, かい放され,飛び立つ;
牢ごくのかべさえ, それをさまたげず。


5
わがこころ,ごくを越え, わがれい何と自ゆう!
愛する主へと飛び立ち, みこころ礼はいする;
みこころのなかで, よろこび,わき出る。




試練の中での慰め―苦難の中での享受

525 (英725)

1
四方かべで終じつ   われ,ごくにある;
ごくにつなぐとも,   主よりはなせず;
主がともにいませば,  かべもまたあいらしい。


2
孤どくでないこと,   知ってはいるが,
秘みつのなぐさめ,   ひとは知らない;
やみをひかりに変え,  わが霊に歓喜満たす。


3
愛われをはげまし,   さん美に変える;
とき,場所を問わず,   ふかみで礼拝す;
どんな環きょうでも主と 調和することもとむ。


4
これはわがたから,   えきをもたらす;
なにがのぞもうとも,   主があれば十分。
わざわいをふくに変え,  苦難を歓喜に変える。




試練の中での慰め―苦難の中での享受

526 (英720詩)

1
主,やくそくされない, つねに晴れわたって,
苦つうない,たのしい, はなやかな人せいを。


(復)
主のあたえるやくそく:   せいかつにちからと,
試練のときめぐみと, すべてをふくむ主キリスト。


2
主,やくそくされない, 苦難,試練に出遭わず,
おも荷負うことない, じゅんちょうな生がいを。


3
主,やくそくされない, 平坦なみち,行き交い,
大うなばら,ひろがり, さまたげないことを。




試練の中での慰め―苦しみを受けて益を得る

527 (英730)

1
圧ぱくされ,のがれ場ない; 孤どくでなみだながす;
どうしようもない圧ぱくで, のぞみは絶えたゆえに。


(復)
かみは希望,よろこび, 無をゆうに変え,死人生かす。


2
圧ぱくされ,へいあんない; 四ほうくらやみで満つ;
圧ぱくにあっぱくされて, いのち消えそうになる。


3
圧ぱくで主に追いやられ, まずしさ,むちをあいす;
あい次ぐ圧ぱくのなかで, ただ主をあいし,したう。


4
圧ぱくはこの世を去らせ, 天にのぼらせ,自由にす;
不可能を可能とする主に 信らいし,生き,また死ぬ。


5
あまりのあっぱくにより, ちから尽きてたおれた;
きょく度のあっぱくにより, 永えんのあんそく得る。


6
圧ぱくにかみの手を見る; 大きな利えきもたらす;
圧ぱくで動揺しないのを, ひとは不思議におもう。


7
圧ぱくあれど前しんする, のぞみ,てんにあるゆえ;
依然として圧ぱくあるが, なおかみの安そくあり。




試練の中での慰め―苦しみを受けて益を得る

528 (英727)

1
やみ,かならずひかりに, 苦難,かならずあまさに;
損しつはえきもたらす, 十字架のあと栄光あり。


2
たねをまけば刈り取る, あめのあとに日は照る;
いたみのあと平安あり, なげきのあと歓喜あり。


3
放とうのあと安住する, 孤どくのあと同在あり;
十字架かんむりに変わり, 主と間ぢかにまみえる。




内側の命の各面―二本の木

529 (英733)

1
かみは二本の木の まえにひとを置く:
いのちの木はかみ, 知しきの木はサタン。


2
永遠のご計かくの 中心はいのちの木,
キリストのなかで ご自しんを分与す。


3
べつのみなもとの 知しきの木があり:
触れるなら死ぬと, かみは警こくする。


4
いのちの木を食べ, いのちを受ければ,
宝せきに変えられ, みこころ,成就する。


5
知しきの木,取れば, サタン,ひとにはいり,
つみは死,もたらし, ご計かく,さえぎる。


6
かみこそ唯いつの いのちのみなもと;
その他のすべては, ただ死をもたらす。


7
善とあく,いずれも ひとに死もたらす;
かみ以がいのもの, みなサタンの計りゃく。


8
あくのみかぜんも, キリストにてきし,
知しきにぞくせば, いのちに相対する。


9
ぜんあくに触れず, ただ主にのみ触れ,
主よ,ながいのちで, わがうち満たせや。